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【食欲を抑える薬一覧】効果や副作用、市販薬との違いを解説

【食欲を抑える薬一覧】効果や副作用、市販薬との違いを解説
リエートクリニック名古屋院院長 松永 宏之
執筆者プロフィール
リエートクリニック名古屋院
院長
松永 宏之
当記事の内容はご自由に引用いただけます。

ただし、引用の際は、引用元として当院名および記事タイトルを明記し、読者の方が元の記事に遷移できるよう、引用元URLへのリンクをお願いいたします。

例) 引用元:リエートクリニック

医療機関では、食事療法による体重管理が困難な患者様に食欲を抑える薬を処方することがあります。

食欲を抑える薬でよく知られているものにサノレックスがありますが、近年はダイエット目的でGLP-1受容体作動薬が用いられることも増えました。

本記事では、食欲を抑える薬の種類と効果を詳しく解説します。副作用やリスクについてもまとめているので、体重管理を必要とする方は最後までお読みください。

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食欲を抑える薬について

食欲を抑える薬でよく知られているのが「サノレックス」です。

サノレックスは食事制限や運動で十分な減量効果が得られない肥満症の方に用いられます。食欲抑制剤としては厚生労働省に認可されている唯一の薬です。

サノレックス以外では、リベルサスやサクセンダ、マンジャロなどのGLP-1受容体作動薬にも食欲を抑える効果があります。GLP-1受容体作動薬は、主に2型糖尿病治療に用いられる薬です。

食欲が抑えられると食べる量が自然と減り、ダイエットにもいい影響を与えます。近年はこれらの薬をダイエット目的で使用する医療ダイエットが注目を集めています。

食欲を抑える薬の種類

食欲を抑える薬の種類
サノレックスリベルサスビクトーザサクセンダオゼンピックマンジャロ漢方薬
(防風通聖散)
薬効分類名食欲抑制剤2型糖尿病治療剤
経口GLP-1受容体作動薬
ヒトGLP-1アナログ注射液GLP-1受容体作動薬
肥満症治療薬
2型糖尿病治療剤
持続性GLP-1受容体作動薬
持続性GIP/GLP-1受容体作動薬漢方製剤
効果効能高度肥満症2型糖尿病2型糖尿病肥満症2型糖尿病2型糖尿病腹部の皮下脂肪や便秘
用法用量1日1回昼食前に服用1日1回朝食前に服用1日1回朝または夕方に皮下注射1日1回朝または夕方に皮下注射週1回の皮下注射週1回の皮下注射1日1〜2回食前または食間に服用
副作用口の渇き、便秘など吐き気、下痢、便秘など吐き気、下痢、便秘など吐き気、下痢、便秘など吐き気、下痢、便秘など吐き気、下痢、便秘など発疹、かゆみ、不眠など

それぞれの薬の特徴を詳しく解説します。

1.サノレックス

サノレックス(一般名:マジンドール)は、脳内の視床下部にある食欲中枢に作用して食欲を抑える薬です。

少ない食事量で満腹感が得られ、空腹も感じにくくなることから、BMI35以上の高度肥満症の体重管理に用いられます。向精神薬※に分類されるため、使用期間は最長3ヶ月までの制限があります。

もっとも多い副作用が口の渇きと便秘で、発現頻度は5%以上です。睡眠障害や頭痛、悪心、動悸などの症状が見られることもあるので、投与中は慎重に経過観察を行います。

重大な副作用には依存症や肺高血圧症が報告されており、異常が見られた時は投与を中止し、適切な処置を行います。

※うつ病や不安障害など、精神症状の治療に用いられる薬物の総称

2.リベルサス

リベルサス(一般名:セマグルチド)はGLP-1受容体作動薬の一種で、インスリンの分泌を促し、食後の血糖値をコントロールする薬です。

胃の内容物の排出を遅らせて、満腹感を長く保つことで食欲を抑えます。日本では2型糖尿病の治療薬として承認されていますが、自由診療でダイエット目的にも用いられます。

リベルサスはGLP-1製剤で唯一の内服薬で、1日1回朝食前(空腹時)に服用します。主な副作用は吐き気や下痢、便秘などの胃腸症状で、発現頻度は5%程度です。

3.ビクトーザ

ビクトーザ(一般名:リラグルチド)はGLP-1受容体作動薬の一種で、1日1回の皮下注射でインスリンの分泌を促す薬です。

インスリン分泌によって血糖値が安定することで、食欲が抑えられます。2型糖尿病に適応があり、ダイエット目的での処方は自由診療として扱われます。

GLP-1受容体作動薬には吐き気や下痢、便秘などの副作用が出やすいという特徴があり、起こりうる症状はビクトーザも同じです。

4.サクセンダ

サクセンダ(一般名:リラグルチド)は、欧米を中心に肥満症の治療薬として用いられるGLP-1受容体作動薬の一種です。

インスリン分泌を促すことで血糖値をコントロールし、食欲を抑えます。ビクトーザと同じ有効成分を含み、ビクトーザは2型糖尿病、サクセンダは肥満症とそれぞれ適応が異なります。

日本国内では未承認の薬ですが、医療ダイエットを行うクリニックでは自費診療での処方が可能です。使用方法は1日1回の自己注射です。

5.オゼンピック

オゼンピック(一般名:セマグルチド)は自己注射タイプのGLP-1受容体作動薬で、2型糖尿病の治療薬として用いられます。

インスリン分泌によって食欲を抑える仕組みは他のGLP-1製剤と同じですが、自己注射の頻度が週1回という点が大きく異なります。

6.マンジャロ

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)はGLP-1受容体作動薬の一種ですがGLP-1とGIPの2つのホルモンに作用する点が大きく異なります。

従来のGLP-1製剤はインスリン分泌を促し、血糖値をコントロールすることで食欲を抑える仕組みです。先に述べたリベルサスやビクトーザ、サクセンダ、オゼンピックにはGLP-1が単体で含まれます。

対して、マンジャロにはGLP-1と同様の効果を持つGIPというホルモンも含まれます。二重の作用によって従来のGLP-1製剤よりも高い食欲抑制効果が得られる点が、マンジャロの大きな特徴です。

7.漢方薬(防風通聖散)

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、お腹まわりの脂肪や便秘、むくみなどに効く漢方薬の一種です。

食欲を直接抑えるというよりも、体づくりをサポートすることで食欲を抑える効果が期待できます。間接的な効果なのでサノレックスやGLP-1製剤ほどの効果はありませんが、体にたまった熱や老廃物を排出させてエネルギー消費を高めてくれます。

食欲を抑えたりダイエット目的で用いる際は、単剤ではなくほかの薬の補助的な使い方で処方されるのが一般的です。

食欲を抑える薬の効果

食欲を抑える薬は、脳の食欲中枢に作用したり、インスリン分泌を促すことで食べたい気持ちを抑えます。

食欲に変化が見られるのは服用または注射をはじめてから1〜2週間後です。いつもなら食事をとる時間も空腹を感じず、食欲が自然に抑えられている感覚を実感できます。

食欲を抑える薬を使うと食べる量が減るので、自然と体重も減っていきます。個人差はありますが、早い方は1ヶ月で2kg程度の減量も可能です。

食欲を抑える薬にダイエット効果はある?

食欲を抑える薬の減量効果

食欲を抑える薬には体重減少効果も期待できます。

サノレックスリベルサスビクトーザサクセンダオゼンピックマンジャロ防風通聖散
投与期間27日間26週間56週間56週間68週間72週間6ヶ月以上
平均体重減少量0.362kg/日(合計約9.7 kg)3mg:最大1.5kg7mg:最大2.4 kg14mg:最大4.4 kg平均8.4kg平均8.4kg最大15.3 kg5mg:平均16.1 kg10mg:平均22.2 kg15mg:平均23.6 kg平均4.8kg

GLP-1で唯一の内服薬であるリベルサスの臨床試験では、26週間にわたって投与した患者の体重が1.5〜4.4kg減ったというデータが報告されました。

リベルサスには3mg・7mg・14mgと3つの種類があり、用量が増えるほど体重減少に有用であることも明らかにされています。

2023年4月に登場した新薬のマンジャロについては、40週間の連続投与で7.0〜9.5kgの体重減少効果が見られたというデータがあります。

リベルサスとマンジャロはどちらも2型糖尿病の治療薬ですが、減量効果が高いことから近年はダイエット目的で使用される機会も増えています。

【注意】薬単体でのダイエットはリバウンドリスクがあります

食欲を抑える薬には暴飲暴食を防いだり、ストレスなく減量できるメリットがあります。

一方で、薬だけに頼るダイエットは効果が一時的で、投薬をやめた途端に食欲も体重も元に戻ってしまう(=リバウンドのリスクが高い)という現実があります。

減量後も体重とボディラインを維持するには、食欲を抑える薬と合わせて脂肪細胞に直接働きかける施術を組み合わせて行うことが大切です。リエートクリニックでは、脂肪溶解注射脂肪冷却医療HIFUなどの医学的根拠に基づいた施術をご用意しております。

当院の医療ダイエットは、ただ痩せるだけでなく、長く理想の体型を維持することまでがゴールです。医療的根拠に基づき、安全かつ効果的な方法でリバウンドしない体づくりを目指します。

「自己流のダイエットでは痩せられない」「何度もリバウンドしてきた」という方は、当院で人生最後のダイエットに挑戦してみませんか?

一人ひとりの体質や目標に合わせて最適なプランをご提案できますので、医療ダイエットに興味がある方はお気軽にご相談ください。

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食欲を抑える薬の入手方法

食欲を抑える薬は医療機関を受診し、医師の診察を受けた上で処方されるのが一般的です。

その理由は、サノレックスやGLP-1受容体作動薬(リベルサスやマンジャロなど)は肥満症や2型糖尿病の治療を目的とした薬だからです。GLP-1製剤はダイエット目的で処方されることもありますが、その場合も医師の診断が必要です。

漢方薬については薬局やドラッグストアでも購入が可能です。ただし、漢方薬は体質に合ったものでなければ効果を実感しにくいため、基本的には医療機関を受診することをおすすめします。

当院でお取り扱いのある食欲を抑える薬一覧

  • サクセンダ
  • リベルサス
  • オゼンピック
  • マンジャロ
  • 防風通聖散

食欲を抑える薬のリスクと注意点

食欲を抑える薬には以下の注意点があります。

食欲を抑える薬の注意点

  • 副作用
  • 個人輸入など偽造薬による健康被害
  • 禁忌

それぞれのリスクを詳しく解説します。

1.副作用

食欲を抑える薬には、吐き気・下痢・便秘・頭痛・倦怠感などの副作用が報告されています。

症状がもっとも出やすいのは、服用または注射後数日〜数週間ほどです。体が薬に慣れると徐々に消失していきますが、最初は経過を観察しながら慎重に投薬を続けていきます。

ただし、まれに重大な副作用が現れることがあるので、以下の症状が見られた場合は注意が必要です。

薬の種類副作用(症状)
サノレックス肺高血圧症(呼吸困難、胸痛、失神など)
GLP-1受容体作動薬(共通)低血糖(倦怠感、めまい、冷や汗、顔面蒼白など)
急性すい炎(嘔吐、激しい腹痛など)
ビクトーザ腸閉塞(重度の便秘、お腹の張りなど)

食欲を抑える薬で異常が見られた場合はすぐに使用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。

なお、急性すい炎の診断を受けた場合は同じ薬は使用できません。

2.個人輸入など偽造薬による健康被害

個人輸入や通販サイトを通じて購入できる薬の中には、成分の真偽が不明な偽造薬や、保管・管理状態に問題のあるものが混入している可能性があります。

世界各国で偽造薬による健康被害が報告されており、世界保健機関(WHO)や厚生労働省が警鐘を鳴らしています。

入手ルートが不明な薬で健康被害が生じても、国が定める副作用の救済措置は受けられません。

予期せぬトラブルを防ぐため、個人輸入や通販サイトで安易に薬を購入するのは控えてください。食欲を抑える薬を希望する方は、医療機関を受診し、体の状態に合うものを処方してもらいましょう。

3.禁忌

以下に該当するものがある方は、食欲を抑える薬を使用できません。

  • 妊娠中・授乳中
  • 未成年
  • 高齢者
  • 心臓やすい臓、腎臓などの持病がある
  • 精神障害がある
  • 感染症など

禁忌は薬の種類によって異なり、上記以外にも持病や体質によって使用できない場合があります。

食欲を抑える薬は自己判断での服用は避け、必ず医師の診断を受けた上で用法用量を守って正しく使ってください。

まとめ

食欲を抑える薬には、つらい食事制限やハードな運動をせずに体重管理ができるメリットがあります。

薬の効果を最大限に引き出すには、いくつか種類がある中から体質や目的に合わせたものを選ぶことが大切です。薬だけに頼るとリバウンドのリスクがあるので、ダイエット目的で使用する場合はその他の施術と併用することをおすすめします。

リエートクリニックでは、GLP-1受容体作動薬をはじめとする医療ダイエットのご提案が可能です。「食事管理がうまくいかない」「薬でサポートしながら安全に痩せたい」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

※当院の医療ダイエットおよび治療には、ダイエット目的では国内未承認の医薬品や厚生労働省未承認の治療を含む場合がございます。これらは薬機法に基づき、医師による個人輸入を通じて導入・処方しております。また、各治療法の安全性と有効性については、科学的根拠に基づいた詳細情報をご提供しております。治療を受ける前に必ずクリニックにてご相談いただき、十分な情報を得た上で治療法を選択してください。

【参照元】

リエートクリニック名古屋院院長 松永 宏之
執筆者プロフィール
リエートクリニック名古屋院
院長
松永 宏之
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